パニック障害(パニックしょうがい)は、
強い不安感を主な症状とする
精神疾患のひとつです。
パニック・ディスオーダー(panic disorder)とも呼ばれ、panic disorder からPDと略記される場合もあります。
従来、不安神経症と呼ばれていた
疾患の一部です。
1992年には世界保健機関(WHO)の国際疾病分類(ICD-10)によって
独立した病名として登録されました。
最近は心の病と考えるより、
脳機能障害として扱われるように
なっています。
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発作は、満員電車などの人が
混雑している閉鎖的な狭い空間、
車道や広場などを歩行中に突然、
強いストレスを覚え、
動悸、息切れ、めまいなどの
自律神経症状と空間認知
(空間等の情報を収集する力)による
強烈な不安感に襲われます。
症状や度合は、
患者によって様々ですが、
軽度と重度症状があります。
漠然とした不安と空間の圧迫感や動悸、
呼吸困難等でパニックに陥り、
「倒れて死ぬのではないか?」
などの恐怖感を覚える人が少なくありません。
自律神経症状以外にも
手足のしびれやけいれん、
吐き気、胸部圧迫のような息苦しさなどが
ありますが、
それ自体が生命身体に危険を及ぼすものではありません。
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パニック障害は、
脳の機能的障害が基にあり、
それに様々な心理的ストレスが加わって
発症すると考えられています。
多くの場合、症状に対して
脳内物質を補佐する薬がとても有効です。
しかし、治療により発作が消失しても、
すぐに服薬をやめてしまうと、
ほとんどの方が再発してしまいます。
自分の判断で服薬を止めてしまい、
管理人も再発を起こしてしまいました。
ある調査によれば、薬物などによる治療により
「80%」以上の方が
「完治、改善」の方向に向ったようです。
パニック障害は効果的な新しい薬が
次々と開発されています。
社会の認知も広まってきたので、
患者の皆さんにとって希望ある未来が
続いています。
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私は大学生の頃、約10分ほど停まらない
急行電車に乗っていて、
突然息苦しさを感じました。
降りたいけど降りられない。
このままこの電車の中で死んでしまうのではないか。
その恐怖のため、痙攣が起り、
立っているのもやっとの状態でした。
周りの乗客の目も気になり、遠出をすること
に恐怖を感じるようになりました。
様々な病院にて心電図やレントゲンで調べても、心肺機能の異常は見当たりません。
ある日、電車に乗っていて発作を起こし、
そのまま倒れて救護室に運ばれたことがありました。翌日、メンタルクリニックに行くと、
お医者さんは私に「パニック障害」という診断
をされました。
そして「パキシル」と「レキソタン」を
処方され飲むように指示されたのです。
発症したのが大学2年の頃で、
部活動の合宿や、友人たちとの遊びで、
行きたいところに行けず、
辛い経験をたくさんしました。
この状態で就職することへの恐怖から、
就職活動から逃げてしまった
時期もあります。
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薬を飲み始めて暫くして、
副作用によって夜中に胃痛に襲われること
もありました。
薬の効果が出るまで1ヶ月以上かかること
から、その間、発作を起こすたびに
「本当に効いているのか」
と疑問を持つようになりました。
しかし、飲み続けて行くうちに
気分が晴れていき、
ついには薬さえあれば
新幹線に乗れるまでに回復をしました。
信じて飲み続けてよかったです。
今も投薬治療中ですが、
苦しかった初期に比べますと
症状には雲泥の差があります。
この病気は発作が癖にならない早い段階で
治療を受けると、
ほぼ完治する病だと聞かされました。
ご自身の症状に不安がありましたら、
ぜひともすぐに心療内科を受診されることを
オススメいたします。
精神の疲労は誰しも罹る可能性がありますし、 恥ずかしいことではありません。
あなたを心配してくれる家族、友人と共に、この病気に向き合って行きましょう。
現在服用中
「ジェイゾロフト」「ソラナックス」
「リボトリール」 |
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